「決算書は数字の塊で、難しそう……」そう思っていませんか? 実は、企業の決算書、特に貸借対照表(B/S)には「社長の性格」がはっきりと表れると言われています。無駄のない筋肉質な表を作る堅実な経営者もいれば、一目で目を覆いたくなるような状態の会社もあります。
今回は、投資家や金融機関も注目する、会社の「稼ぐ力」を見抜くための最強の武器**「ROE」と「ROA」**について解説します。
目次
1. なぜ「利益」だけ見ていてはダメなのか?
損益計算書(P/L)で利益が出ていても、安心はできません。 実は、**「帳簿上は黒字なのに現金がなくて倒産する(黒字倒産)」**という事態は珍しくないからです。そこで重要になるのが、資産をどれだけ効率的に使って利益を生み出したかという視点です。
2. ROEとROA、これだけは押さえよう
- ROE(自己資本利益率):株主から預かったお金(自己資本)をどれだけ効率的に増やしたかを示します。投資家が最も重視する指標の一つで、8〜10%以上なら優良企業の目安です。
- ROA(総資産利益率):銀行からの借入金などを含めた「すべての資産」を使ってどれだけ利益を出したかを示します。こちらは5%以上が優良とされています。
3. 「探偵」のように予兆を掴む
最近では、数十年間にわたって巧妙に粉飾決算を行っていた事例も報告されています。 プロの銀行員や投資家は、単なる数字の増減だけでなく、**「売上は変わらないのに棚卸資産(在庫)だけが増えていないか?」**といった違和感を、まるで探偵のように見逃しません。
決算書は、過去の成績表であると同時に、**未来を予測するための「航海図」**でもあります。 ROEとROAの違いを理解し、数字の裏にある「経営のリアル」を読み解けるようになれば、あなたのビジネスや投資の視座は一気に高まるはずです。
